犬は人の気持ちがわかるって本当?〜犬が人間と親友になれる理由

犬は人の気持ちがわかるって本当?〜犬が人間と親友になれる理由の見出し画像

「この子、もしかして私の気持ちを全部わかっている!?」

愛犬と暮らしていると、こんなふうに思うことってありますよね。

落ち込んでいるときに静かに寄り添ってきたり、ペロペロ顔を舐めてきたり・・・。

嬉しいことがあったとき、しっぽをフリフリして、満面の笑みで一緒に喜んでくれたり・・・。

もちろん犬は人間の言葉を理解するわけではありませんが、まるで心が読まれているような不思議な気持ちになります。

しかし、それ、気のせいではないかもしれません。

犬は人の気持ちがわかる」のは、科学的にも証明されつつあることなのです。

当記事では、なぜ犬は人の気持ちがわかるのか?

そして、なぜ犬は人間の親友になれるのか?

この理由と仕組みについてを探っていきましょう。

犬山

愛犬と私自身のエピソードも交えて解説します!

この記事でわかること

  • 犬は人の気持ちがわかる3つの理由
  • 犬は飼い主の内面に強く共感する
  • 犬は人間の親友になれる遺伝子を持つ
  • 犬は人の悲しみがわかる体験のエピソード

PR: ペットケア通販

目次

なぜ犬は人の気持ちがわかるの?

犬と人間の関係は、およそ数万年前にさかのぼります。

もともとは野生のオオカミだった犬の祖先が、人間のそばで生活するようになり、やがて家族のような存在へと進化していく。

その過程で、犬は人間の感情を読み取る能力を身につけたのです。

犬と人との関係についてはさまざま研究がされていますが、2019年に発表された麻布大学の研究で、飼い主の心拍や呼吸の変化に犬の生理反応が同調することが確認されています。

これは、犬が人の内面に強く共感しているひとつの大きな証拠となります。

引用元:麻布大学「イヌはヒトに共感する能力を有している 」

麻布大学
プレスリリース:「イヌはヒトに共感する能力を有している ヒトの情動変化に応じたイヌの情動変化が観察さ... 麻布大学の公式サイトです。「獣医」、「動物」、「健康」、「食物」、「環境」という5つの視点から、いのちが抱えるさまざまな問題について取り組む大学です。

犬が人の気持ちがわかる3つ理由

犬が人間の気持ちを理解できる理由は、大きく分けて3つあります。

① 表情・声・しぐさを読み取る能力

犬は私たちが思っている以上に「観察力」に優れています。

声のトーン、顔の表情、動きなどから感情を察知し、飼い主が怒っているのか、悲しんでいるのかを敏感に感じ取ることができます。

② 共感能力

「共感する力」は、人間のように社会性の高い動物に見られる特徴ですが、犬にも備わっています。

研究によれば、人間のあくびが犬にうつる「共感性のあくび」も確認されており、これは感情のつながりを示す証とされています(東京大学, 2011年)

③ 飼い主との絆

犬は、飼い主との絆が深まれば深まるほど、その人の感情に対して敏感になるという研究結果があります。

人と犬は一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、お互いのことがより分かり合えるようになる。(2019年, 麻布大学)

分かり合える深さが、一緒にいる時間に比例するのは、人間同士と同じですね。

犬山

種が異なる人間を理解できるなんて、犬はスゴい!

引用元:麻布大学「イヌはヒトに共感する能力を有している」

ヒトとイヌという異種間(遺伝的には関係のない個体間)において、飼育期間が長いことつまり生活環境の共有が長いことによって情動伝染が起こりやすいことが示され、進化理論に合致した結果となりました。
ヒトとイヌの共生の歴史において、情動伝染の存在は、相互理解や協力関係の構築において重要であると思われます。今回の結果から、ヒトとイヌの長くそして深い関係性の一端が明らかになりました。

「犬は人の悲しみがわかる」体験談

次は、実体験からお届けする「犬は人の悲しみがよくわかる」エピソードです。

私が実感するのは、犬は特に人の「悲しみ」がよくわかるということ。

そして、悲しみに寄り添ってくれるということです。

ある日仕事でひどく落ち込んで帰宅したとき、いつもは元気に迎えてくれる愛犬がその日は静かに私の足元に座ってじっと見つめてきました。

そして何も言わず、私の足もとにお尻をピッタリつけて、ずっと大人しくそばにいてくれたのです。

いつもは帰宅すると、大騒ぎで走り回るような子なのに・・・

「え?もしかして私の気持ちがわかるの?」

その優しさとぬくもりに、自然と涙があふれました。

これは「犬が人の気持ちがわかる理由」でお話ししたように、愛犬が私の気持ちを敏感に察知して共感してくれている行動です。

慰めようとしてくれていたのだなと、確信します。

このような体験は私だけの特別なエピソードというわけでなく、多くの犬の飼い主さんが経験しているはずです。

犬は人間の親友になれる遺伝子を持つ

「犬は人の気持ちがわかる」と言われるその背景には、なんと遺伝子レベルで特別な素質が隠されています。

犬は数万年前、オオカミから家畜化される過程で、人間と親しくなるための遺伝子的な変化がありました。

この進化の中で犬の人懐っこさや社交性を高める特定の遺伝子の変異が見つかっています。

1万人に1人の割合で見られる発達障害の一種である「ウィリアムズ症候群」と似た遺伝子のパターンを犬が持っているとアメリカの研究で報告されています(Current Biology誌, 2017年

この遺伝子が現在の人に寄り添う犬の性格を形作っているのです。

遺伝子変異によりオオカミと決定的に違う素質を持ちました。

犬が人懐っこく、人間と仲良くなれるのは変異した遺伝子のおかげなのです。

まとめ:犬は人の気持ちがわかるって本当?

今回は、犬は人の気持ちがわかる!犬が人間の親友になれる理由について、お届けしました。

この記事のポイント

  • 犬は人の気持ちがわかる3つの理由
  • 犬は飼い主の内面に強く共感する
  • 犬は人間の親友になれる遺伝子を持つ
  • 犬は人の悲しみがよくわかる

犬は私たち人間にとって、ただの動物ではもちろんなく、唯一無二のパートナーと言えます。

長い歴史の中で人とともに生きることを選び、私たちの感情に寄り添うように進化してきたのが犬という存在です。

これからもずっと親友でいてもらえるように、私たちも犬たちのことを理解していきたいですね。

犬山

愛犬に気持ちをわかってもらえてるなんて、元気出ますっ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次