犬と暮らすことは、かけがえのない喜びと愛に満ちた時間。
しかし、犬の一生は私たち人間よりもずっと短く、共に過ごせる時間には限りがあります。
「もっと優しくしてあげればよかった」
「もっと一緒に過ごせばよかった」
こんな後悔をしないために、犬と暮らすすべての人に知ってほしい詩があります。
それが 「犬の十戒」 です。
この詩は、犬が飼い主に伝えたい10の願いが込められたメッセージで、世界中の犬の飼い主たちに読み継がれてきました。
今回は、「犬の十戒」全文の意味とそこに込められた犬の想いについてお伝えします。
犬山犬の十戒の原典についてもお届けします
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この記事のポイント
犬の十戒について
犬の十戒（全文）の原文
犬の十戒（全文）の日本語訳
犬の十戒の作者
犬の十戒のわかりやすい要約
愛犬から飼い主さんへの10のお願い
犬の十戒とは？
「十戒」とは？
「十戒（じっかい）」とは、もともと 宗教的な教えや重要な約束事を表す言葉です。
例えば、キリスト教の「モーセの十戒」が有名です。
｢十戒｣は、｢十個の戒律｣という意味です。
｢戒律｣とは簡単に言うとルール。 守らなければならない規律や掟のようなものです。
現代の私たちにとっては、あまり馴染みのない言葉に思えますが、犬の十戒というこの表現には、「愛犬から大好きな飼い主さんへの本気のお願い」という強い思いが含まれているのではないでしょうか・・・？
犬の十戒の意味をわかりやすく
犬好きの方であれば、一度は聞いたことがあるかもしれません。
犬の十戒とは、作者不詳のまま世界に広まった短編詩。
犬が飼い主に伝えたい10の願いをまとめた詩です。
愛犬から愛する飼い主さんへの１0個のお願いとなっていて、原文を元にした映画や書籍が作られるほど、世界中で多くの共感をよんでいます。
犬の寿命は短いからこそ、一緒に過ごす時間を大切にしてほしい。
言葉はわからなくても、気持ちは伝わるから、たくさん話しかけてほしい。
しつけは優しく根気よく、信頼して接してほしい。
年をとっても変わらず愛し、最期のときはそばにいて見送ってほしい。
旅立った後も、ずっとあなたを愛している。
そんな犬の気持ちが込められていることがわかります。
犬の十戒（日本語訳）
犬の十戒（日本語訳）の内容です。
- 私の一生は、10年～15年くらいしかありません。
ほんのわずかな時間でも、あなたと離れていることは辛いのです。
私のことを飼う前に、どうかそのことを考えてください。 - あなたが私に何を求めても私はそれを理解するのに時間がかかります。
気長に教えてください。 - 私を信じてください。それが何よりの幸せなのです。
- 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。
あなたには仕事や楽しみがありますが、私にはあなたしかいません。 - 私に話しかけてください。
言葉はわからなくても、あなたの気持ちはちゃんと伝わります。 - あなたがどのように私を扱ってくれたか、
あなたがしてくれたことを私は決して忘れません。 - 私を叩く前に思い出してください
私はあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるということを
だけど、私はあなたを噛まないようにきめているということを - 私が年をとっても、変わらずに世話をしてください。
- 私が最期の時を迎えるとき、どうかそばにいてください。
- ｢もう見てはいられない｣｢居た堪れない｣などと言わないでください。
あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのです。
忘れないで下さい。私はずっとあなたを愛しています。
犬の十戒の原文 (全文)
英文の原文 (全文) はこちらです
The Ten Commandments of Dog Ownership
1.My life is likely to last ten to fifteen years. Any separation from you will be painful for me. Remember that before you get along with me.
2.Give me time to understand what you want of me.
3.Place your trust in me- it’s crucial to my Well-being.
4.Don’t be angry at me for long and don’t lock me up as punishment. You have your work, your entertainment and your friends. I have only you.
5.Talk to me. Even if I don’t understand your words, I understand your voice when it’s speaking to me.
6.Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.
7.Remember before you hit me that l have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
8.Before you scold me for being uncooperative, obstinate, or lazy, ask yourself if something might be bothering me. Perhaps I’m not getting the right food or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
9.Take care of me when I get old ; you, too, will grow old.
10.Go with me on difficult journeys. Never say, “I can’t bear to watch it .” or ” Let it happen in my absence.” Everything is easier for me if you are there. Remember I love you.
犬の十戒の要約（犬からの10のメッセージ）
日本語訳をさらにシンプルにわかりやすく要約すると、こうなります。
1, できるだけ一緒にいてね
２, 気長に待ってね
３, 信じてね
４, 怒りすぎないでね
５, 話しかけてね
６, ちょっと考えてみてね
７, 叩かないでね
８, 気付いてね
９,年をとってもお世話をしてね
10,最後のお別れの時もそばにいてね
犬山涙涙涙。。。
犬の十戒には原典があった！作者は？
作者が知られないまま、世界に広まった犬の十戒でありますが、実際には原典があることがわかりました。
ノルウェーのMrit Teigenというブリーダーが犬の買い手に渡している「犬からご主人への11のお願い」が元となっていました。
ブリーダーが飼い主となる方へワンコを終生大事にしてほしいという心からの願いが込められているのではないでしょうか。
作者不詳のまま広く世界に伝わっている英文の詩で、日本では「犬の十戒」として知られているが、実際には原典があり、ノルウェーのMrit Teigenというブリーダーが犬の買い手に渡している「犬からご主人への11のお願い」が元である。 ペットとして飼われることとなった犬と人間との望ましい関係を、犬が人間に語りかけるという形式で訴える内容である。
追記※犬の十戒には原典はいくつかの説があるようですが、現在のところ上記の説が有力です
泣ける！【犬の十戒】ワンコからのお願い：まとめ
今回は犬の十戒の原文と全文から日本語訳までをお届けしました。
さらに、「犬からの10のメッセージ」として簡単な言葉でわかりやすく要約しました。
犬の十戒の原典と作者についても有力な説を解説しました。
犬好きの皆さま、犬の飼い主の皆さまいかがでしたでしょうか？
私たちのそばにいて、無償の愛を注いでくれる犬たち。
彼らと過ごせる時間には限りがあります。
だからこそ、 今この瞬間を大切にし、たくさんの愛を伝えてあげてください。
犬の十戒は、「犬と飼い主の絆を大切にし、後悔しないためのメッセージ」です。
もし愛犬が今そばにいるなら、優しく声をかけてみてください。
「大好きだよ」「ずっと一緒だよ」って。
きっと、しっぽを振って嬉しそうにしてくれるはずです。
犬たちは、最期の時まで私たちを愛し続けてくれる家族です。
私たち飼い主がそうであるように、家族が愛犬にとって唯一無二で、最高に愛すべき存在です。
家族の一員になってくれる愛犬に改めて感謝！
思わず愛犬を抱きしめたくなる「ワンコからの1０のお願い」でした。
犬山愛犬の思いに思わず涙が出ます・・・
ますます可愛くなっちゃいますね！
